金型補修とは
金型補修とは、金型の使用特性上、繰り返し使用され、摩耗やヘタリが発生します。しかし、精密な金型になると、その摩耗やヘタリが製品に悪影響を及ぼすばかりでは無く、製品として使用出来なくなります。また、設計変更などにより、金型の再製作になる事もあります。
金型製作には、膨大な費用や時間が必要となります。
そのような場合に金型補修を行う事により、工期短縮やコスト削減に繋がるという事で、近年金型補修は注目されています。
ゲート 埋め戻し(材質:NAK80)
Before
After
カジリ補修(材質:NAK80)
Before
After
ゲート底 陥没埋め戻し(材質:NAK80)
Before
After
ゲート底 陥没埋め戻し(材質:NAK80)
Before
After
穴 埋め戻し(材質:SKD61)
Before
After
面盛り(材質:STAVAX)
Before
After
内エッジ部補修(材質:NAK80)
Before
After
角部補修(材質:STAVAX)
Before
After
レーザーの金型補修の特徴
- レーザー光の照射により、素材への熱入力が低くひずみ、応力の発生が極めて小さく、二番ヒケ(アンダーカット)が発生しにくい。
- 狭い溝や穴の底面、側面、内側、内角の隅肉への肉盛も可能です。
- 肉盛量を調整できるため、後工程(仕上げ)の時間と費用を大きく軽減できます。
- ワークと同じ素材で肉盛できるため、硬度差が小さい。
- ほとんど全ての鋼材のほか、アルミ、銅合金、チタン、ステンレス、金などへの肉盛・溶接、異種金属間の肉盛・溶接も可能です。
レーザー溶接の適用例
- 各種金属の補修
- 打痕やヘコミ傷の補修
- エッジやピン角の回復
- モミ付け間違いやピンホールの穴埋め
- ローラー、シャフトの傷、カジリの補修
- 溶接によるヒケやクラックの補修
- 刻印などの手直し