ドイツ製Visionレーザー溶接機 LWI V FLEXXの特徴
LWI V FLEXX 150Wシリーズは、金型補修で必要としているレーザー溶接に適した治具に取り付けて活用できる、世界標準を視野に入れたレーザー溶接機です。
安定したレーザー溶接が可能な最新技術が導入されています。
ドイツ製Visionレーザー溶接機 LWI V FLEXX 150W
正確な軸操作のコントロールで出来ること
External Terminal(操作パネル)はタッチスクリーン方式で、さらに非常に大きなスクリーンサイズをご提供しているため、加工条件の入力が容易です。
また、ヘッド前部脇に取り付け可能なため、加工操作途中での条件の変更が容易です。
プログラムコントロール可能なシールド(アルゴンガス)
レーザー溶接部の酸化を防ぐシールドガス(アルゴンガス)の供給時間を、プログラムにより変更することが可能です。
PWMモード
伝統的なレーザー溶接機では低電力領域において、パルスとパルスの間の安定性が低くなり、均一でない溶接結果となる傾向にありました。
PWM(パルス幅変調)は、内部電力を常に100%蓄えておくことで、低電力領域においてもパルスとパルスの安定性がよくなり、非常に安定したレーザーを出す事が可能です。
サービス・自己診断・アップグレード
機械故障時に総合自動診断によりエラーがディスプレイに表示され、故障個所が特定さる為、素早いサポートが可能となります。
また、レーザーのソフトウェアは常に改良され、ファームウェアのアップグレードにより最新の状態にすることが可能です。
ドイツ製Visionレーザー溶接機 LWI V FLEXX150Wの主な仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
レーザー安全基準 | クラス4 |
レーザー光起源 | フラッシュランプ励起Nd:YAGレーザー |
波長 | 1064nm |
Max.パルスエネルギー | 70Joule |
Max.パルス出力 | 17kW |
エネルギー調整モード | 電圧又はPWM モード |
電圧 | 160-500V |
パルス幅変調 | 1-20ms |
パルス周波数変調 | 20Hz |
PWMモード | 1-100% |
焦点距離 | 190mm |
ビーム径(レーザー光) | 250μm-2mm、Beam Tuner Option 100μm~ |
オペレーションレンズ | Leica社製 双眼接眼レンズ 倍率x20 |
オペレーション・ライト | スイッチ式 相対(2個)Cold LED ライト |
パラメータ記憶容量 | 任意のネーミングで50式設定可能 |
エネルギー測定システム | 内臓型 |
コントローラー | マルチ・コントローラー・システム 自己診断システム |
インターフェース | RS232 CAN-Bus |
被覆ガス | 自在ノズルより射出、ガス射出時間調整機能 |
冷却システム | 内蔵型密閉水冷方式 内蔵温度調節ファン |
外付冷却システム(オプション) | 外付冷却装置(チラー) 内蔵バイパス・コントローラ |
電源仕様 | 3Phases、400V/50Hz |
消費電力 | 4kW |
容積(W x H x L mm) レーザーヘッド ca.120×120 供給装置 ca.450×915 |
×880mm 770mm |
重量 | ca.115kg |
テーパーのあるC面の肉盛
C面の先端がテーパーになっているため、最初にその先端にヒケ止めを施し、次に下の面に対してのヒケ止めを行っています。NAK55というヒケやすい材質のため、巣ができないように、しっかり空打ちしてヒケ止めを行いながらの溶接作業です。
金型ゲート埋め戻し
幅5mm、長さ25mm、深さ1mmのゲートを、天面まで埋め戻します。0.2mmと0.3mmの太さの違う線材を使用し、丁寧なヒケ止めと、作業の効率化を図っています。
リブの中の立ち上がりの面を溶接
立上がり壁の肉盛溶接です。この面は、対抗面との距離が1.2mmしか無く、角度を気をつけないとすぐレーザー光が反射します。反射に細心の注意を払いφ0.2mmの線材で、スポット径を絞り溶接しました。
φ3mmの穴埋め
φ3mmの貫通穴を肉盛りで盲穴にする溶接作業です。貫通穴のため、穴の途中に底を作るイメージです。巣ができないよう気をつけての溶接作業です。
φ0.2mmの線材を使用した角の潰れ補修
φ0.2mmの線材を使用した角出し補修です。角はヒケやすいためヒケ止めをしっかりと行いながらの溶接です。
削れた角を修正する
削れてしまった角を出します。製品面にヒケを作らないように溶接作業を行います。